<<Back Next>>

アパートメントオラクル
<210>

日用雑貨や、乾物類まで扱うそのお店は、決して大きくはなかったが、品揃えが豊富で多くのお客が出入りしていた。
Aは少し離れた道端からそのお店を見ていた。
ラジオが言うように、本当にその住所に店はあった。驚くべきことであったが、Aは不思議とラジオの言うことを疑いはしなかった。そして、そこにはやはりAの夫がいるのであろうとAは思っていた。
店には夫の姿は見えなかった。若い女性(今のAの夫の妻のように思える)と、その父親であるように思える小柄だが、体格のいい男性が客の相手をしていた。






|小説オンラインTOP|長編|短編|超短編|詩文|コラム|サイトマップ|