<<Back Next>>

アパートメントオラクル
<170>

お客らしき男が三人ソファに座っている。みんな高そうなスーツを着て、パイプをくわえ、煙を漂わせていた。
「おおっ、新しいお客さんだ、では私はこれで失礼するよ」
灰色のスーツを着た紳士が立ち上がるとそう言い、木亭の方へと近づいてきた。店の雰囲気に圧倒され、扉を開けてしまったことを後悔し帰ろうとした木亭の横を通り、木亭の肩に手を置くと「では、楽しんでいってくれたまえ、新しい人」と言いながら無理やり木亭を店の中へと連れ込み、自分は残ったお客へ手を挙げて、また、と言ったあとに扉を閉めて出て行った。




|オンライン小説TOP|長編|短編|超短編|詩文|コラム|サイトマップ|