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アパートメントオラクル
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来利須が通っている先進的な感覚を持っている人間が集まっているはずである美大であっても、そういった感覚は残っていた。来利須にとっては他人と同じということで安心感を持つことが出来る人間と付き合うことは辛いことであった。そんな来利須にとって、いとこのレオから紹介されたこのオラクルは自分の感性にぴったりの最高の建物であった。
来利須は目に双眼鏡をあてたままベッドから体を起こし、立ち上がった。そろそろと歩きながらリビングへと向かった。リビングの部屋の真ん中に立つと双眼鏡で部屋の中を見回した。一通り、見回すと細長い扉から寝室を見た。扉の開いた部分から寝室が見える。ベッドの枕部分から壁の模様をたどり、徐々に上へと双眼鏡を移動した。やがて、壁の側面と天井の間にあるあの白い彫刻へとたどり着いた。




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