| アパートメントオラクル <126> 日記をあらかた読み終え、来利須は次のダンボール箱へと取り掛かった。確かに、絵の具を探してはいたのだが、正直言って今夜は課題の制作をする気がなかった。 来利須は、奥にある細長い赤いダンボール箱を手前に引っ張り蓋を開けた。逆さにすると小さなペンライトとキーホルダー、それに虫眼鏡が落ちてきた。赤いダンボール箱にはまだ何か入っている重みがあった。来利須はペンライトをつけダンボールの奥を見た。中に横になった状態で黒い物体がはまっていた。よく見るとそれは双眼鏡のように見えた。 |