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アパートメントオラクル
<49>
二週間ほどして二〇八号室の住民が出て行った後に栗田が部屋に入った。入居の日、栗田は隣の別府を尋ね、赤茶色の箱を渡した。中にはインターフォンが一つ入っていた。会話をしたくないときはインターフォンのジャックから電話線を抜いておけばいいと栗田は言った。
別府は机の上に置かれた大きなラジオのような機械のダイアルを回した。ヘッドフォンから聞こえる声とインターフォンから聞こえる声が一致した。今までモノラルでしか聞こえなかった栗田の声がステレオになった。
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