携帯恋愛小説
『ノーベンバーレイン』
窪璃音/著
第七章


[G004]


「もうものすごいギャランドゥぶりで……」

渡海が言った。

「ギャランドゥって何?」

瞳が訊いた。

「ギャランドゥってのは、ええと、正確には……なんだ? ミズサワ」

渡海が訊いてきた。

知らないよ。毛なんじゃないの? と僕は言った。

「まあ、そのようなものさ」

渡海が瞳に言った。

あまり使わない方がいいかも、とも言った。

「さっき私が吸おうとしていたのって、何?」

瞳が訊いた。

「紙巻きのマリファナだよ」と僕はコーヒーを飲みながら答えた。

「やっぱそうなんだ。マリファナって違法なんでしょ?」

「当たり前だ。オランダじゃ、合法だけど」と僕は言った。

「なんで合法な国と違法な国があるの?」

瞳の言い分ももっともだ。

「さあ、考え方の違いや歴史的なものも関係しているんじゃないかな」

ふうん、と瞳は言った。

「ユキは吸ったことあんの?」

瞳が訊いてきた。

僕は首を横に振った。

「こいつはタバコも吸わないもの。健康に悪いとか言って……。普段かなり不健康な生活しているくせして」

渡海が言う。



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