携帯恋愛小説
『ノーベンバーレイン』
窪璃音/著
第五章
[E008]
*
当然、この世界には予想のつく結末というものもある。
昔はそういう考えが行き着く場所の方が考えもつかない落ち着く、もしくは落ちていく場所よりも多いと思っていた。
だが、そんな考えはシマウマの縞の本数が奇数である者と偶数である者、どちらが多いかというようなどうでもいいことであった。
数式からなる方程式の答えを夏目漱石と応えるようなものだ。
時として、そんな考えが認められるような不思議な状況もあるとは思う。
だが、はっきり言って……、いや、いい、もうこの話は終えよう。
とにかく、僕はアメリカに来る前に一人の女の人と静かな諍いをした。
僕らが互いに動いて、わめきちらして、もしくは静かにため息を吐いて落ち着いた場所が何を意味するのかは本当によくわからない。
*
<第五章終わり>
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