携帯恋愛小説
『ノーベンバーレイン』
窪璃音/著
第四章
[D010]
*
「おい、なんだよ、ひどいじゃないか。そんなことって……だって確かにそれはそう言えるかもしれないけど、けど……」
けど、なんなんだ? それが何をもたらすって言うんだ。
少しだけ……そうだな、大体二秒くらいでいい。
ほんのちょっとだ、ほんのちょっと考えるだけで、そんなことを言うのが僕にとって意味をなさないことに気がつく。
でも、例えば、サイコロは振ってみなければわからない、とか下手な鉄砲数撃ちゃあたる、のような言葉を信じてつっ走ってみることも悪くないとは思う。
だけど、これは僕の性格なのかもしれないけど、僕は少しでも迷ってしまうと、目の前に十本の道があってどれに行けばいいのかわからなくなってしまうと、その全てが行き止まりに感じられてしまうのだ。
*
<第四章終わり>
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