携帯恋愛小説
『ノーベンバーレイン』
窪璃音/著
第二章
[B016]
*
ルクソールのレストランで朝食を全て食べ終わると、最早やることがなくなった。
僕はぼんやりと外を眺めていた。
朝早いせいか、道を歩いているのは年寄りばかりだった。
まるでラスベガスが、お金を持った老人達が老後の楽しみを全うするために造った巨大なアミューズメント型老人ホームのような感じを受けた。
僕は飢えていた。
確かに何かはっきりしたものを求めてこの街にやって来たわけではない。
とは言え、当然何か、たとえそれが妄想であったとしても考えるところはあったのだが、それはやはり妄想であろうとも思っていた。
それでも僕は何かを手に入れたいと思っていたし、手に入れられるような気がしていた。
*
<第二章終わり>
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